PEUGEOT 307
プジョー307の鈑金塗装修理の紹介です。
あれ?このプジョー307ってファイバーボディーだっけ???
いえ、これは以前に鈑金修理をした業者が、殆ど鉄板を修正せずにパテだけで直してしまったようです。事故をしなければ発覚しなかったかもしれませんが、こうなってしまうと鈑金修理は難しくなってきます。
結局今回の修理はクオーターパネルの交換・塗装と左リヤドアの鈑金塗装をします。
まずはクオーターパネルを外します。ここはネジで止まっているわけではなくスポット溶接で取り付けられていますからけっこう大変です。
モノコックボディーはこうして箱状になって強度を出していますから、いい加減な作業はできません。鈑金屋の腕の見せどころです。
車体から外したパネルと新品のパネルです。事故の具合によって新品パネルをカットして使います。
写真だとあっという間に取り付けられてしまいましたね。
今回のつなぎ目は3箇所ありますので、つなぎ目をわからないように整えます。
パテで修正した後にサフェーサーを塗装します。
まずはドアの内側を塗装します。
こちらは左リヤドアです。
左リヤドアも下地作業をし、サフェーサーを塗装します。
表面は一気に塗装しますので、下地まで終わっているドアを取り付けて、側面を通して塗装します。今回はフロントドアとの境目あたりにも傷があったのでフロントドアまで塗装をしてまったく分からなくなるようにしています。この手の青色は角度によって色の変化が大きく調色に時間がかかりますから、かえってこのようにぼかしを入れたほうが時間も品質も高くなります。
こちらは別角度です。
磨き作業をして、組み付けをし、完成です。あれだけの作業をしたのに修理したことはほとんど分かりません。
作業日数はおよそ10日間でした